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渋滞の多い市街地では・・・ ]
先ずはいつものように当店(豊中市)をスタートして伊丹市から尼崎市そして川西市の比較的渋滞を予想される市街地を試乗してみました。
運転席に座る度に思うことなんですが、このミラジーノというクルマは実に前が見やすくて、ボンネットがハッキリと確認できるし、左のコーナー部分まで確認することが出来るんですよね。今のクルマのデザインのフロントはスラントがきつくほとんどボンネットなど視界には入りません。だから、狭い所で曲がる時に左のコーナーをガリガリ・・・と擦ってしまうことが多いんですよね・・・^^;
エンジンを始動したら先ずはこのクルマの感覚を確かめるように優しくアクセル踏んでゼロからの発進。やっぱりターボが付いているからなのでしょうね、それともミラジーノだからなのか実にスムーズな発進には軽自動車であることを感じさせないものでした。
今回はミラジーノのターボモデルを試乗したのですが、このターボは3000回転位から効き始めるようです。ここでは交通量も多く、それほどアクセルを踏み込むことは出来なかったのですが、かなりのポテンシャルを持っていることは間違いなく、発進時にストレスを感じられることはないでしょう。当然、周りのクルマに遅れをとることはないですし、どちらかと言えば先に出ちゃう方かもしれないですね。
交通量が少なくて目の前に走るクルマがなければ 多分もっとアクセルを踏み込んでいたと思いますが、このように渋滞をした状況の中でも
かなりの余裕をもって運転ができるところは やっぱりターボ車のいいところになるのでしょう。でも、どんなクルマに乗っていても渋滞は嫌なものです・・・・・
せっかく、ターボ車を試乗することが出来たのに、 今回のように信号待ちの連続や渋滞の多い状況では
本来のターボ車としての魅力をお伝えすることは難しいですね。ターボ車なので加速がいいことには違いは御座いませんが、結局は
すぐに次の信号に停まってしまったり、前のクルマの後に・・・などと、結局はターボを効かしただけ燃費が悪くなってしまうでしょうし、だったらクルマの流れに合わせておいた方がいいのかなぁ・・・
^^;
この試乗では 最後に燃費も計算するのでここではアクセルは控え目にしておきました。
当り前の事でしょうが、渋滞の中ではターボでもNAでも条件は同じですよね・・・^^; |
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信号も少ない郊外をクルージング・・・ ]
渋滞の中ではそのクルマのポテンシャルを表現することは難しいのですが、このように郊外まで出てくると十分にそのポテンシャルを感じながら走行することが出来るようになります。
当然、信号も少なくなって前を走るクルマも少なくなってくるし、緑の中を走り抜けていくといった感じは実に気持ちのいいものです。
川西市から猪名川を抜けて能勢に入り、瑠璃渓を横に見ながら丹波へと抜けて行くドライブするには最適なルート、ここがいつもの試乗ルートの中では一番気持ちよくクルージングしながら楽しめるところです。
前方を走るクルマのペースに合わせて走るのですが、意外にもこのルートを走るクルマのペースはいつも速くて60km〜70kmは・・・時にはオーバーしていることも・・・^^;
そのペースに遅れないようについて行くにも十分なパワーのこのターボエンジン。
これだけだとただ走っているだけなので、後続がいない時などには極端に速度を落として、そこからのキックダウンで加速性能をチェックするのですが、さすがにターボ車は違いますよね・・・
踏み込めば踏み込んだだけ加速を体感でき、すぐに前方のクルマに追いついてしまうところはNAエンジンとは違ったところです。
クルマがミラジーノということで走りのイメージとは程遠い存在のクルマだったんで、ターボといえどもかなりマイルドに味付けされていると思っていました。
その意味では期待を裏切るかなりハイパワーなエンジンでしたが、ミラジーノでここまでのポテンシャルを求めているユーザーはどの位いるのでしょうか?
どちらかと言えば走行性能よりも存在感を重視することが多いミラジーノ、NAエンジンでも十分なのではないでしょうか。
でも、このパワーは かなり魅力的でボディー重量も軽量なジーノにとって軽自動車の中では間違いなくトップレベルの走行性を発揮するでしょう。
50km/h走行時でエンジン回転は2000回転ほど、60km/hでは 2300回転、そして 80km/hでは3000回転ほどと軽自動車では3速オートマが主流の中で4速オートマであることが大きなメリットとなってスムーズな加速と静かな室内環境を両立しているようです。 |
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高速道路では・・・ ]
高速では料金所から走行レーンまでの加速ではなんなく法定速度の80km/hまでアッという間。
軽自動車でもターボが装着されていればと贅沢なことを考えてしまう瞬間です。
80km/h走行でも3000回転になるかどうか、ハンドルやボディーに伝わってくる振動などもなく車内にはかすかなタイヤノイズが聞こえる程度で快適、80km/hからの加速もレスポンスがよく実に気持ちのいい加速が味わえるのもターボ車ならでは。これだけの加速を味わえる軽自動車も少ないでしょうね。ミラジーノでこんなにもスポーツ走行が楽しめるなんて本当に意外でした。
80kmをキープしていてそこからの加速、100kmをキープしていてそこからの加速、120kmをキープしていてそこからの加速・・・いずれの場合にもアクセルのレスポンスは良くて気持ち良い程の加速フィーリングを楽しむことができます。
足回りには14インチのミニライト社製のアルミホイールも装着されていますが、その効果も大きなものがあるのではないでしょうか。スピードを上げていってもハンドルや車体などもに不安を感じることもなく、安心して高速走行を楽しむことが出来ました。
このクルマのスピードメーターは 140km/hまでの表示になっているのですが、今回も許せる範囲でのこのクルマの最高速をチェックしてみました・・・^^;
アクセルを踏み込んでやるとどこまでも素直に反応してくれるし、実によく回るエンジンだったので結果が楽しみだったのですが、メーター上では測定が出来ませんでした。
だから、とりあえずは 今回の最高速は 140km/hとしておきますが、このクルマただ者ではない!
かなりのポテンシャルを秘めていることだけは事実だと思われます。 |
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アップダウン、連続するコーナー・・・ ]
アップダウン、連続するコーナーは 軽自動車にすればもっとも苦手とする条件。
経済性と車両コストを優先して製造されているクルマ、特に軽自動車であれば一部の車種を除けばあまりいい結果を期待はできないのですが、このゆるやかに続くコーナーや連続するアップダウンを80km/3000回転ほどでグイグイと車体を引っ張ってくれてロールも少なくハンドルもクイックに反応するなど、クラシック調のこのクルマがここまでのポテンシャルを持っていたなんて正直なところ意外でした。
いつも試乗で使用しているこの山間部は片側1車線なんですが、順調に試乗を続けているとここの上り坂で1台の低速のトラックの後についてしまうという追い越しを試すには絶好の条件に遭遇しました。迷うこともなく一気にアクセルを踏み込んだのですが、この瞬間に初めてこのクルマのもうひとつの顔を見たようでしたね。登り坂でもあったし、ターボ車といえども軽自動車なので大きな期待はなかったのですが、その瞬間思わず両手でハンドルを握りしめたほどでした。登り坂にもかかわらずそのパワーには驚いてしまいました!
繰り返しますが 、登り坂ですよ!ミラジーノがこれだけのパワーを秘めているなんて多分、想像ができないでしょう。
また、このルートではゆるやかなコーナーだけではなくて短いストレートと左の画像のようなちょっときついコーナーも点在しているのですが、このポイントにおいてもこのターボパワーをいかしてコーナーを抜けてからの直線の立ち上がりも反応が良く、コーナーでも軽量なボディーのメリットをいかしてキビキビと対応していました。
ノーマルの状態であることを考えるとこれだけ楽しませてくれれば十分ではないでしょうか。 |
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